食後のコーヒーとスイーツ、幸せなひとときですよね。
和菓子に緑茶も良いし、
朝はコーヒーがないとシャキッとしない、という方は多いです。
栄養療法では、まず最初に食事の改善をお伝えしていますが、
グルテン(小麦)、カゼイン(乳)、アルコール(酒)と共に、
カフェインも控えていただきます。
栄養療法と言っても、
もともと元気な方が、さらに健康を目指すため!
又は、アスリートがさらに成績を伸ばすため!
とかなら、カフェインも適度に摂って良いと思うんですね。
コーヒーや緑茶には、確かに良い面もたくさんあります。
コーヒーのポリフェノールには抗酸化作用がありますし、
クロロゲン酸には血液サラサラ作用もあるそうです。
緑茶はもっと、健康効果が広く知られています。
抗ガン、抗炎症、抗酸化などなど
ガン抑制にもなるし、
健康のために緑茶をたくさん飲んでいる!
という方もいらっしゃいます。
でも、
栄養療法の相談に来る方は、ほとんどの方が不調の改善が目的です。
大抵は、
疲れやすい、頭痛、痩せたい、胃腸の不具合、パニック、憂鬱、不安感、イライラなどなど、
「病気ではないけど、なんだか調子が悪い、健康じゃない」人が多い。
こういう症状がある人は、カフェインのメリットよりも、デメリットが強く出るのです。
必ず、カフェインやめましょう、と勧めます。
(理由は後述)
でもですね、
9割の方は、こう言います。
「デカフェ(カフェインレス)ならいいですか?」
「朝一杯なら、良いですよね?」
「100㏄ならいいでしょう?」と言われたカウンセラーもいるそうです。
具体的ー(笑)
で、「それ、おそらくカフェイン中毒かもですよー」というと、
さらにこう言います。
「いえ、中毒じゃなくて、味が好きなんです」と。
↑実は私です(笑)
結論
ダメです。
いえ、ダメという権利は、私にはないのですが、
やめた方が、確実に治りは早いです。
こういうセリフが出るってことは、完璧にカフェイン依存症です。
アル中の人が、「少しなら飲んでもいい?」と言いますよね。
アルコール依存を治すには、一滴も飲んだらダメですよね。
それと、同じ。
身体への影響云々より、スパッとやめて、依存を断ち切るのが一番早いのです。
これは、グルテン(小麦)、カゼイン(乳)、アルコール(酒)をやめるときにも言えるのですが、
本当はどれも、一定期間一切摂らない、が一番効果が早いです。
人によっては、
「一週間に一回にしてみたらどうですか?」ということもありますが、
絶対に、「一切摂らない」が、一番効きます。
一生飲めない(食べられない)わけではないですしね。
調子が良くなってきたら、依存がなくなります。
(これ、本当にホント!)
コーヒーを飲まなくても元気なら、「今日はやめとこ」と普通に思えるようになります。
続くと調子が良くないな、と思ったら控えることもできますし。
何やかんや理由をつけて飲もうとするのは、やはり依存です。
カフェインの何が悪いの?!
ここが具体的にわからないと、頑張ってやめる気にならないですよね。
大きくわけて、3つあります。
①交感神経を刺激
コーヒーを飲むと、交感神経が刺激され、アドレナリンがドンと出ます。
気分がシャキッとして、元気が出るような気がしますよね。
でも実はこれ、エネルギーを前借りしている状態。
一時的なドーピングです。
結果的に、摂り続けていると、さらにエネルギー不足=疲労感が増すことになります。
さらに交感神経が刺激されすぎると、
不安感、震え、興奮、不眠なども起こします。
パニック障害などの心の不調がある場合は、禁忌ですねー
「朝一杯ならいいでしょ?」と思われるかもしれません。
カフェインの血中濃度は、30分~2時間で最大になり、
半減期(効果が半分になる時間)は2~8時間。
個人差が大きく、8時間でやっと半分、という人もいるのです。
(この辺は遺伝子検査でもわかります。私は早いタイプ)
朝の一杯でも、夜の不眠に繋がります。
眠れなくて困っている方も、きっぱりとやめる方が良さそうです。
②胃腸の働きが悪くなる
カフェインは、胃酸分泌作用があるので、消化を助けてくれる、
と言われます。
確かにそうなのですが、不調がある人の場合、
交感神経刺激による胃腸の働き低下のデメリットの方が大きく表れる場合が多いです。
エネルギーの前借りということは、ますます疲れる=エネルギー不足に。
ということは、当然胃酸の分泌(エネルギーが多く必要)や消化酵素も不足してきます。
=栄養の消化、吸収がどんどん悪くなります
胃腸に不安がある方も、やめた方が良さそうですね・・・
③ミネラルを排泄
カフェインには利尿作用があります。
この利尿により、体内のミネラルを排泄してしまうのです。
不調がある人って、大抵ミネラル不足。
ただでさえ足りないミネラルをさらに排泄すると、
良くないばかり・・・ということは一目瞭然。
盲点に注意!
カフェインレス、デカフェは、
カフェインが少ない、という意味です。
カフェインが全く入っていないわけではないので(商品で大きく違う)、
気を付けてくださいね。
あと、緑茶やコーヒーだけでなく、
お茶の葉からできているものには、カフェインが含まれています。
番茶やほうじ茶、ウーロン茶、ココア、チョコレート、もちろん紅茶にも
カフェインは含まれていますから、気を付けてくださいね。
たまに、「赤ちゃんには番茶を飲ませています!」
「玄米茶を飲ませています!」
という方がいますが、番茶にも少なめだけど含まれていますし、
玄米茶も、お茶の葉を混ぜてあるものが多いので、
そこは気を付けてくださいね~。
赤ちゃんには少しでもカフェイン飲ませると、寝てくれませんよ!
エナジードリンクにもバッチリ入っています。
エナジードリンクって、糖とカフェインで元気が出る気がするだけです。
要注意。子供には絶対に飲ませない方が良いですね。
(依存多いです)
どうしても水が苦手で、味がついた飲み物が良いという場合は、
カフェインがゼロな、
ルイボスティーやハーブティ、麦茶などが良いと思います。
↑この2つをブレンドして煮出すのも美味しいですよ!
お茶の葉が入ってないことを、裏の表示で確認すると良いですね。
穀物コーヒーも、コーヒーとはずいぶん味は違いますが、
カフェインは入っていないので、たまに楽しむには良いと思います。
お年寄りにこんな症状ない?
もう一つ、お年寄りで注意したいこと。
お年寄りって、一日中緑茶を飲んでいる方、いますよね?
健康な方なら良いのですが、
1日中お茶飲んでいて、「食欲がない」「疲れる」「胃がもたれる」「眠れない」
なんて言っている方が、よくいらっしゃるのです。
(私の亡き祖父母も、今思うとそうでした)
そりゃそうだろ、と思ってしまいますが、
ご本人はそれがお茶のせいだとは気づかないんですよねー。
で、病院に行って胃薬、眠剤なんかをたっぷりもらって飲んでいる。
そこは、周りの方がサポートしてあげたいところです。
カフェインをやめるときの注意点
1日に何杯もお茶やコーヒーを飲んでいた人が
いきなりカフェインをやめようとすると、
人によってはかなり強い離脱症状が出ることがあります。
1週間から10日で抜けると言われていますが・・・
頭痛や眠気、疲労感、イライラなど、人それぞれ。
自信がない方は、少しずつ量を減らしていく方法が良いと思います。
私も毎日何杯もコーヒーを飲んでいましたが(自分で焙煎してたから笑)、
いっきに次の日から、ゼロにしてみました。
でも、全く離脱症状はありませんでしたよ。
そういう人もいます。が、おススメはしないかな(笑)
一気にやめてみて、かなり強い頭痛などが出たら、
少しだけ、カフェインを摂ると治まります。
少しずつやめてみてくださいね!
カフェインの入っていない、おいしい飲み物を見つけて準備しておくのが、
成功のコツかと。
今は、たまに楽しむ程度です。
続くと、確実に胃にくる(私の場合は胃もたれ)、というのが、
やめて初めてわかりました。
というわけで、不調さんは、カフェインをやめることでメリットがいっぱい。
栄養療法をやってみよーという方は、まず取り組んでみてくださいね!
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