栄養療法では、検査で根本原因を見つける、
という話を、こちらで書きました。
具合が悪くて病院に行って検査しても、
異常なしと言われることってありますよね。
そんなときに、栄養療法の検査の見方が、真価を発揮します!
そのカギは、検査の基準値の違いにあります。
一般的な病院での検査の基準値は、
「病気じゃない人の平均数値」
不定愁訴がある人の値でも「病気じゃない」ので、
平均を出す計算に入っているのです。
よって、基準値の範囲はかなり広い。
いくつか例を説明してみますね。
たとえば総たんぱく。 一般的な基準値は、6.5~8.2くらいです。
(基準値は検査会社によって多少違う)
でも、栄養療法的な基準値は、
「元気な人の数値」なのです。
総蛋白は、7.5程度が理想とされます。
6.7だと、一般的には何の問題もないと判断されますが、
栄養療法では、「わーたんぱく低いね。体きつそう」
と判断するのです。 (実はコレ私の以前の数値)
他にも、例えば中性脂肪。
脂肪と名前がついていますが、
どちらかというと糖代謝を見る項目です。
一般的な基準値は、35~148程度。
えらい広い。
栄養療法的な理想地は、100です。
80以下だと、「低血糖あるだろうねー」
60以下だったりすると、
「これは動けなくて当たり前だよね・・・」と感じます。
私はまだ、50以下の人にはお目にかかったことがないのですが、
35まで基準の範囲内って、どういうこと???という感じ。
あと、誤解しがちな総コレステロール。
一般的な基準は150~220程度。
栄養療法的な理想値は、200~220。
元気な人はこのくらいあるのです。
コレステロールって、みんなものすごく気にするので、
200超えてると、一般的な基準でも範囲内なのに、
「私、コレステロール高めなの」という方が多いのです。
でもですね、コレステロールって、元気の素でもあるんですよ。
もちろん高すぎは危険ですが)
様々なホルモンは、コレステロールを原料に作られるので、
すぎると妊娠もできません。
細胞膜の材料にもなるので、
低すぎると細胞が壊れやすくなりますし、
壊れても修復ができません。
胆汁酸の原料でもあるので、低いと脂肪の消化吸収が悪くなります。
低コレステロールは鬱と関係するとの研究もあります。
ビタミンDの原料でもあるので、低いと免疫力が下がります。
200は欲しいです。
ちょい高めの方が、長生きという研究結果もありますし。
世間はやたらコレステロールの薬(高血圧もね!)を飲ませようとしますが、
もう少し、考えた方が良さそうです。
もう1つ、私たちが誤解しがちな尿酸値。
高いと痛風になる~!プリン体が~!ビールが~!と、
特に男性が気にするのですが、
尿酸って、ヒトが体内で作り出す最強の抗酸化物質でもあります。
低いと体が酸化=老化するんですよ。 酸化はシミ、シワの元。
とこんな感じで、あらゆる検査項目について、
栄養療法的理想値と一般的な基準値では ずいぶん意味合いが違います。
もっと知りたい方は、
「元気になる!初心者のために栄養療法的血液検査の見かた」講座を
ご覧ください。
栄養療法を自分で取り組んでみたい初心者向けに、
血液検査の見かたをなるべくわかりやすく、
どうしてそう解釈するのかまで、お伝えしています。
とはいえ、難しい内容ではないので、
「生化学なんて全くわからない~」という方でも大丈夫。
ご自分の健康診断や人間ドッグの検査結果と見比べながら見てくださいね。
きっと、元気になるヒントがたくさんあると思います。
栄養療法は、 「健康な値」である理想値に近づくように
生活習慣を整え、 栄養を入れるので 不定愁訴がどんどん治っちゃうのです。
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