ひとつ前の記事で、
慢性疲労の方の、
とりあえず少し動けるようになるための対策をご紹介しました。
でも、それはまだ対処療法。
栄養に背中を押して手伝ってもらっているだけに過ぎません。
自分でエネルギーを作れて、元気に動ける体になりたいですよね?
ということで今回は、慢性疲労の原因がどこにあるのか、
それを見つけて対処する方法を。。
エネルギー代謝のどこがダメになっているかを見つけ出す
またまた出てきました、エネルギー代謝図。
全身の細胞の中で行われている、
糖質と脂質から、エネルギー(ATP)を作り出す工程です。
この代謝の、どこかが詰まっているから、エネルギーが作れないわけです。
詰まりやすいところが4か所あります。
この詰まりやすい4カ所のうち、どこが詰まっているのか、
慢性疲労を根本的に治すには、そこがわからないと難しい。
それを見分ける検査が、「有機酸検査」です。
ここからは、有機酸検査の結果と共に説明しますね。
数年前の、私のしょぼーーーい検査結果です(笑)
①ピルビン酸からアセチルCoAへの変換。
有機酸検査で見るのは、22,23番です。
ここが基準(真ん中の黒い線)より上がっていたら、①が詰まっていて、
糖がミトコンドリアでうまく使えていない。
とりあえずは、Mg、ビタミンB群、αリポ酸が必要。
ということは、胃腸系に問題ありそうですね。
重金属も邪魔をしてるかも。(それは他の項目を合わせて見ます)
②脂肪酸からアセチルCoAへの変換。
脂肪酸がアセチルCoAに変換できないと、
46,47,48に変化し、数値が上がってきます。
この変換に必須なのが、カルニチン。
(痩せるサプリとしてカルニチンが有名なのは、
脂肪をエネルギーとして使えるようになるから)
カルニチンの材料となる鉄やビタミンCも不足しているかもしれません。
貧血あると痩せないかも。
インスリンの効きが悪い場合も。
血糖コントロールが必要ですねー
とりあえず元気を出すには、カルニチン、MCTオイルを摂ります。
③クエン酸からアコニチン酸への変換
④コハク酸からフマル酸への変換
どちらも、TCAサイクル(クレブス回路)の中での工程です。
28と29の差が大きければ、(28<29)③が詰まっている。
ここは活性酸素に弱いところで、抗酸化対策必須です。
24と25の差も同様。(24>25)④が詰まっています。
ここは、腸カンジダ感染のことが多いですね。除菌が必要。
24コハク酸がめちゃ上がってきます。
もしくは、ここの変換酵素の補酵素であるビタミンB2不足。
この④は、そのあとの電子伝達系にもかかわるところでして、
エネルギー代謝の要です。
カンジダがいると、疲れるはずですねー→甘いものがやめられない
ちなみに、カンジダも、有機酸検査で見分けることができます。
3,6,7が上がっていたら、カンジダ増殖してそう。
これは、カンジダめっちゃ増殖している検査結果です。とほほ
疲労系には有機酸検査が有効!
慢性疲労では、エネルギー代謝の4カ所の部分のどこかが詰まっているかを見つけ、
改善していくのが一番の早道。
疲労の根本原因を見つけて治すには、
三大栄養素(糖、脂質、タンパク質)の代謝状態がわかる有機酸検査が有効です。
というか、
有機酸検査をしないと、難しいかも。
アメリカの検査会社で、尿をとって送るのですが、
ただ、円安で高くなっているんですよねー(´;ω;`)ウッ…
https://www.smilemd.jp/SHOP/N1007.html
76の項目があり、
エネルギー代謝のほかにも、
腸内環境、神経伝達物質の代謝からビタミンの過不足、
アミノ酸、脂質代謝まで幅広い情報を得られる検査です。
もともとは、自閉症改善のために開発された検査で、
発達障害を含む精神系疾患のスクリーニングに優れています。
私は数年前、この検査で、
カビ毒あり、カンジダあり、SIBOもあり、
B2不足、重金属溜まってるし、セロトニン足りてないし、
脂肪代謝うまくいってないし、解毒亢進してる、
ということがわかりましたよ・・・
体の中でどんなことが起こっているのか、
すごーくよくわかる検査ですが、読み方がちょっと難しいです。
(解説はつきますが、だからどうすればいいの?!って感じると思う)
「疲れ」系でお困りの方、
できるだけ早く治したい方は、
有機酸検査を受けて、栄養療法のカウンセラーにご相談くださいね。
私のセッションはコチラです。
次回は、
コロナ後遺症の10%の人が発症していると言われている
「慢性疲労症候群」の治し方について。
コロナだけでなく、いろんな外傷、ウイルス感染などの後にも
起こることがあるのです。
「あの風邪の後、ずっと調子悪い・・」なんて方は必読!
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