今回は、閑話休題的なおはなし。
インターネットの普及によって、
日本には（多分世界にも）数多くの料理研究家がいらっしゃいますが、
それ以前って、テレビで活躍されている数名しか知りませんでしたよね。
日本初の、料理研究家って、誰かご存じですか？
江上トミさん（1899～1980）です。
東京にある江上料理学校の創始者。
明治３２年生まれの江上トミさんの生家は、
熊本県の芦北町田浦というところにあり、
私が以前勤務していた田浦小学校の目の前だったのです。
トミさんのご実家は大地主だったそうで、
（その時代に、パリで料理の勉強をされています）
お屋敷は、「赤松館」として有形文化財に指定されています。
昭和初期に、日本にカレーを広めた人でもある、江上トミさん。
私が田浦小学校に勤務していたころは、
こちらでその頃のカレーをいただくことができたのです。
とっても美味しくて、歴史あるこのカレーを、
「学校給食で田浦の子供たちに食べさせたい！」
と思いまして、ご当主にお願いにあがり、
（東京在住の方だったので、帰熊されるときを狙って）
手書きのレシピをコピーさせていただいて、
試行錯誤の上、給食で再現したのですが、
今日、職場で荷物を片付けていたら、
その頃出した「給食だより」と、
トミさんレシピをコピーしたものが出てきたのです。
今から１４年前ですねぇ。
子供は４歳と１歳でしたねぇ・・・（遠い目）
家で、何十回も大量のカレーを試作したのを思い出します。
（ある程度多く作らないと、大量調理のレシピって出せないのです💦）
毎日、毎日、毎日、カレーを消費するために食べていましたよ・・・
レシピのコピーを少しだけ。
「カレーは舶来のCBが一番よし」で始まるこのレシピ。
あまりに達筆すぎて私には解読できず、
ご当主に教えていただいてメモしたのを懐かしく思い出します。
重さは匁（もんめ）、
ティースプーンのことを「チーサジ」と書いてあったりもします。
チーサジ・・・可愛い・・・
この舶来のカレー粉を見つけることから始めたのですが、
世界で初めて発売された、元祖カレー粉でした！
C&Bのカレー粉です。
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このカレー粉、結構おいしいので、今でも給食で使っています。
付け合わせも書いてあって、
きゅうり、ピクルス、フライドオニオンです。
昭和初期に・・・なんとおしゃれな！！！
この芦北町田浦、というところは、
かなりの田舎町でして、
食数が少なかったので（確か小中合わせて５００食弱くらいだったと記憶）、
それまで2000～3000食の給食センターにいた私は嬉しくて、
何でも手作りできるじゃん！！
と、調理員さんにも協力いただいて、頑張っていましたねー
楽しくて楽しくて。
でも、それまで給食では市販のカレールウしか使ったことがなかったので、
このレシピを大量調理で再現するのは、本当に大変でした。
試作品をご当主に食べていただいて、合格点をもらってから、給食に出しました。
実は、この小学校の子が、
大人になって、熊本市内に越して、結婚して、赤ちゃんを産んで、
私の料理教室に来てくれたことがありました！
「初めて揚げパンが出たのがすごく嬉しかったです」
と、給食のこともしっかり覚えていてくれまして、
これは本当に、こちらこそ嬉しかったのです。
実は、異動して１年は、
調理員さんとかなーーーり衝突しました💦
田舎のしきたりやら、しがらみやら、独特の人間関係やらを、全く理解できず。
私も若かったので、新しいことジャンジャンやっちゃって・・・
今ならもっとうまく立ち回れたのになぁと反省しきりです。
でも、４年たって、熊本市に異動が決まって送別会をしてくださったときに、
ある調理員さんが言ってくださったことが、またすごく嬉しかったのです。
「私もここで長く勤めているけど、
田浦の給食を変えてくれた栄養士は、先生だけだったよ」と。
もうね、帰り道、泣きましたよ。
正直、この頃はワンオペ育児と遠距離通勤の仕事で忙しすぎて、
子どものことはあまり覚えていないくらいなのですが、
（いい加減すぎる子育てで本当に申し訳なかった）
一生懸命仕事をするって、こんな良いことがあるんだなぁと思えた出来事でした。
っと、江上トミさんのことを書いていたら、
私の思い出話になってしまいました。
ところで、カレーって、栄養療法的には素晴らしい食べ物です！
ただし！
市販のカレールウを使わなければ、の話。
市販のルウには、かなり質の悪い油が使われているので、要注意です。
しかも、１/３は、油でできています・・・
カレーのスパイス、香味野菜（にんにくや生姜）類には、
抗炎症、抗酸化、解毒作用などなど、
体に良い効果がたくさん！！
ぜひ、お米にはもち麦をたっぷり入れて、
水溶性食物繊維で良い腸内細菌も育ててくださいね！
「でも、スパイスを自分で合わせて作るなんて、そんなのできない！」
な人におススメなのが、
あらかじめスパイスが合わせてある、スパイスカレー手作りセット。
他に準備する材料がシンプルで、
作り方がめちゃカンタンなのも、嬉しいところ。
油の量も、断然少なくてすみますし、
ここでは、抗炎症、カンジダ除去効果もある、
ココナッツオイルを使いたいところ。
カレーに合うし。
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↑安心のココウェルさんのココナッツオイル
印度カリー子さんのスパイスセットは、どれも美味しかったですし
https://indocurry.thebase.in/items/28131311
表参道スパイス研究所のセットも、どれも美味しかった！
まずはこういうのを利用してみてから、
自分の好みのスパイスセットの中に、
どんなスパイスがどの順番で入っているか、
（量が多い順に書いてあります）
見て、メモしておきます。
再現したいなら、そのスパイスをそれぞれ買ってみて、
スパイスを合わせながら、自分で作ってみる。
私はそんな感じで、スパイスの合わせ方をマスターしましたよー
最近は、スリランカカレーにハマっています。
ココナッツミルクが入るやつですね。
ココナッツミルクは、缶を１つだと、ちょっと多いんですよね。
このココナッツミルクパウダーは、好きなだけ使えるので
すごく重宝しています。
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グルテン、カゼインフリーのときは、
このココナッツミルクパウダーと米粉でパンケーキを焼くと、
ふわっとココナッツの香りでとっても美味しい💛
娘絶賛💛
なんだかとりとめもなく長くなりましたが、
カレーは美味しいよ、ということで。
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