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閉所恐怖症がMRIに挑戦した件(数々の対策アリ)

みなさん、狭いところは大丈夫ですか?

ひと昔前、人気芸能人は、
恋人の家に行くときに、マスコミに見つからない様に、
大きなバッグ?に入れて運んでもらったとか聞きますが、
閉所恐怖症には絶対にムリですねー。

車のトランクに入れられて誘拐されたらどうしようと、
子どもの頃、恐怖した覚えがあります。

※閉所恐怖症の方にお役に立てる内容にしようと思いましたが、
後半はただの私のMRI体験談です。
長いのでご注意ください(笑)



「狭いところ」の定義も人それぞれでしょうけど、
閉所恐怖症にとって、究極の「狭いところ」は、MRIではないでしょうか。

恐ろしいことに、MRIを撮るはめになりました。

物心ついた頃から超交感神経優位タイプ。神経過敏。脳がバグる。
いくつもの恐怖症を抱え、
だいたい克服してきたけど、
高いところと狭いところ、虫だけは、いまだにムリです。
狭いところ、というか、「身動きできない状態」が恐怖。

でも、高いところは登らなければいいし、
(飛行機も船も乗れないけど)
狭いところも、日常生活レベルの狭いところは全く問題ナシ。
歯医者の「身動きできない状態」もクリアしたので、
やっと怖いものなくなってきたわ~と思っていたら
やってきました、MRIという小林幸子並みのラスボスが。

婦人科系の具合が悪すぎて、とうとうかかりつけ医に、撮ってこーいと言われました。
(ちなみに、50前なのでそろそろ閉経に向かい、
ホルモン下がってくる頃だから、積極的な治療はいらないんじゃ?
と言われていましたが、
ホルモン検査したら、「バンバンホルモン出てます!当分閉経しません」
と言われ・・・良いのか悪いのか・・・)


MRIには、閉所恐怖症をおののかせるポイントがいくつもあります。

・時間が長い(撮る場所によって20分~1時間)
・めちゃ狭い、身動きできないほど
・台に縛り付けられる
・腹部の場合、なんか重いものをずっしりと乗せられる(動けない)
・頭をロックされる
・やたら圧のあるヘッドフォンをつけられる
・ものすごく大きな機械音がずっと響き渡る
・頭から足まですっぽりと包まれる

などなど・・・

決まったときから、考えるだけでドキドキ。
ドキドキを通り越して、逃げ出したい気分・・・
MRIについて検索しまくって、
知れば知るほど、恐ろしくなります。

婦人科の先生曰く、
「〇〇病院のMRIは、知ってる中では、最新の機械だから広めだし、
何か、映像とか見れて、誰でもできるから大丈夫~
10分くらいだしね~」
なんて、ニコニコ軽く言われました。

その病院のMRIを検索して調べましたが、
全くそんなことなくて、ちゃんと、狭いMRIです。
しかも時間は一番短くても20分以上かかるらしいです。

閉所恐怖症にとって、10分と20分は雲泥の差っすよ、先生・・・

余談ですが
「MRI怖いよーー」と言って回っていたら、
周りの結構多くの人が、MRI経験者であることにも驚きました。
知人は、自分が閉所恐怖症とは知らず、
MRIに入った途端に恐ろしくてたまらなくなり、
「出してくださーーーーーいい!!!」と、
緊急用ボタンを連打しながら叫んで中止になったそうです。


こうなったら、腹をくくって、できる対策はすべてやるしかない!!!
何てことない人には、「ビビりすぎ」と笑われますが、
怖いものは怖いんです。
やりすぎて悪いことはない!




まず、一番大事なのは、交感神経優位にならないこと。
低血糖を起こさないことです。
決まってから当日まで、3日しかありませんでしたが、
とにかく、食べ物には気を付けます。
5Fはもちろんです。
(グルテン、カゼイン、カフェイン、アルコール、シュガーフリー)

予約は15時半からでしたが、
その辺の時間って、昼食後に血糖値が下がりやすい、あまり良くないタイミング。
家を出る前に、小さなおにぎりを食べておきます。

本当は緊張して食べたくないんだけど、食べられるなら食べた方が良い。
(ムリしすぎると緊張=交感神経優位=胃腸がストップなので、
消化不良を起こし、胃もたれするから、
その時はムリせず、ゼリーや飲み物、アメでチョコチョコと糖を補います)

胃腸の調子を整えておくことって、めちゃ大事で、
胃腸の具合が悪いと、腸脳相関で脳がバグる原因になりますので、
気を付けておきます。
今回のように、時間があまりないときは、
消化に良くないものは食べない、程度しかできませんけどね。
(幸い、私は栄養療法に取り組んでから胃腸Good)

神経を落ち着かせる栄養としては、
ビタミンB群、亜鉛、マグネシウムあたりは、いつも通り飲んでおきます。
ホントは緊急で鉄も上げておきたいところでしたが、
鉄剤、MRIはアウトらしいので飲めません。

BBB(血液脳関門)を通過できるGABAや
リラックス効果あるナイアシンなどを持っていれば、
それも良いかも。



それにプラスして、なかなか良いのが、漢方です。
漢方は、パニック障害があったころにかなり調べまして、
神経を落ち着かせるのに良いものがたくさんあります。
神経過敏な方は、いろいろ試して、自分に合うものを見つけておくといいです。

おススメしてかなり評判が良いのは、何度かご紹介している百草丸です。

https://amzn.to/4bQiOtN

もともと胃腸の漢方ですが、
オウバクエキスがたっぷり入っていて、
めちゃリラックス効果があります。
目的の時間の4時間前に飲むのがコツ。


あとは、救心製薬さんの、ノイ・ホスロール

甘くて飲みやすい漢方です

https://amzn.to/4bvJikz

ドキドキしやすい方には良い選択です。

喉が詰まる、胸が苦しいタイプには、半夏厚朴湯が有名。

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即効性があるので、直前でも良いかも。

とまあ、考えつく限りの対策をして、いざ、病院へ。
(注:ここからはただの体験談です)

ナニコノ威圧感あるドア・・・

中に入る前に、金属探知機みたいなので全身調べられます。
MRIは、ものすごい強力な磁石らしいです。(よくわからんけど)
歯の詰め物はOK。

まずは放射線科?のドクターから、ちょっとした問診があります。
別の知人は、閉所恐怖症だと伝えたら、
軽い安定剤を飲ませてくれた、と言っていたので、
私は「強いのください!」って張り切って言おうと思っていたのに、
何も言われませんでした( ノД`)シクシク…
安定剤・・・飲んでみたかった・・・
「安定剤とかください!」って自分から言えば良かった・・・



威圧感あるドアの前で待っていると、いよいよ名前が呼ばれます。
優しい看護師さんだといいな~~~
怖いですよね~
あと5分で終わるので頑張ってくださいね~
なんて声かけてくれるような人だといいな~~

という私の淡い期待は裏切られ、
クールな感じの若い男性でしたよ・・・

台に寝て、固定ベルトをはめられ、
何やら重いものをお腹に乗せられ、
頭を固定され、
圧のすごいヘッドフォンをつけられ、
胸の前で手をくまされ、
なぜか暑いのにタオルをかけられる。

しかも、「映像が見えてリラックスできますから」と、
何やら巨大なサングラスみたいなのをかけられる。
頭をさらに固定されるようで恐ろしい。
しかも、重度の近視(0.01ない)の私には、
(メガネをはずしたので)
せっかくのその映像、ぼんやりしか見えないので、
圧迫感しか残りませんけど。

もうね、身動きできない感、Maxですよ。
超ドキドキですよ。

「できる自信、ないんですけど・・・」と、
最後の悪あがきのように伝えてみましたが、
クールな若い男性に、「がんばってくださいね」と送り出されました。
そりゃそうですよね。

スーッと、台が上がって、筒の中にスライドしていきます。
頭から入る形なので、それもまた恐ろしい。


幸いだったのは、筒に頭まですっぽり入るのですが、
ちょうど私の身長くらいの筒のようで、
頭の上は開けています。
頑張って上を見れば、外が見える感じ。
少し、ホッとします。
ああー、私の身長が180cmあったら、
目くらいまでは出ただろうに・・・
顔が出ていれば、おそらくほとんど怖くない。
なんで私、164cmなんだろう。

これほど180cmになりたくなったのは生まれて初めてですが、
もう背は伸びません。

てゆーかですよ。
全身撮らなくても良い人用に、もう少し短い筒があっていいのに。
私が150cmだったら、もっと怖かったはず。


とか考えていたら、すぐにものすごい大きな音が鳴り響きます。
せっかく圧迫感をこらえて、リラックス音楽が聞こえるヘッドフォンをしているのに、
全く音楽、聞こえないじゃーん。
残るは圧迫感のみ。
なんかもう、怒りすらわいてきます。

大きな音に、身動きできない感すごいし、
だんだん背中が熱くなってきました。
お腹に乗ってる重いものも、熱い。
でっかいヘッドフォン暑苦しい。
手にかけられているタオルも暑苦しい。

暑いよー暑いよーと言ってみましたが、
大音量の機械音にかき消されます。

何だか息苦しいので、
マスク(病院では必須だった)と手に乗せられたタオルをずらそうと、
手を動かしたら、
ほんの少し動くだけで、手が固定装置みたいなのに当たるんですよ。
狭い!
めちゃ狭い!!動けないっ!!

と感じた途端、心臓バクバクです。
アアキタ、この感じ。
もう、「出してくれーーー」と叫び出したい気分です。

非常ブザーを押そうか迷いましたが、
あのクールな若い男性に白い目で見られそうなので、
なんとか正気を保ち、
気をそらす努力をとりあえずしてみる。

頼みの綱のリラックス映像は、
南の島の海のイラスト(たぶん)で、
空には白い雲が流れていて、
木から何か黒いものがたまに落ちてるな、と思ったのは、おそらくヤシの実。
ただそれだけの映像が、繰り返されるだけです。
しかも、画面が遠くて小さい。

それが、極度の近視のため、ぼーんやりとしか見えません。
全く気晴らしにならないボンヤリ映像。

たぶんこのMRIですね、
この映像が見えることが、
恐怖感をやわらげるための最大のウリのようなのですが、
まじでトホホな中途半端さ。

もっと、ハッと息を飲むような美しい映像が流れるとか、
(私のパソコンのデスクトップに勝手に出てくる画像は素晴らしい)
それでないなら、トムとジェリーでもいいから、
もっと気がまぎれる大きな映像にしてくれないかなぁ。

仕方ないので、ひたすら目をつぶって、
「ただ家で寝てるだけ」だと思い込ませます。
20分って長いなーと思って、
歌を歌ってみたりしますが、機械音が大きすぎて自分の声も全く聞こえないし、
何だか空しい。

映像の下部に、進行度を示す線があるのがわかりましたが、
まだ半分以上あるのに気づき、狂いそうになる。

体をちょっとでも動かすと、器具に当たり、
身動きできない感がわかってドキドキするので、
なるべくじっとしておく。
ああ今、足がめちゃ痒くなったらどうしよう。
蕁麻疹とか出たらどうしたらいいんだろう(出たことないけど)

てゆーかですよ。
人間、すごいお金かけて宇宙とか行ってる場合じゃなくて、
3分で終わるMRIとか、
大きな音が鳴らないMRIとか開発した方が良くない?

その方がもっと、人類のためじゃない?
月とか火星とか、行く必要、ある???
宇宙へのロマン?そんなのいらねえよーーーー
MRIをどうにかしてくれーーーーー
何か暑いしーーーーーエアコン下げてーーー

と怒っていたら、終わりました。

大きな音もなくなって、スンっとなったのに、
クールな若いお兄さんがなかなか迎えにきてくれず、泣きそうでした。

最後に重いものをはずして、ベルトを外されて、
サングラスみたいなものをすべて外してくれたときの解放感と言ったら!!!
ああー良かったー終わったーーーー
と、つい声が出ましたが、お兄さんの反応はありませんでした。

お疲れさまでしたー、
とだけおっしゃいまして、
ありがとうございました、と伝えて去りました。

もし、万が一、人生で2度目のMRIをする機会があるならば、
次は優しく声をかけて励ましてくれる人が良いです。
オニイサンキット、セマイトコ、ダイジョウブナヒトネ・・・






というわけで、無事MRIを撮ることができ、ホッ。
様々な対策のおかげかわかりませんが、
数年前までの私なら、間違いなく「撮る」と言われた時点で
「ムリです」と答えていたはず(笑)
ああ、大人になったなぁ

がんばったご褒美として、アップルパイを食べまして、
ぐったりして、夕飯は作りませんでした。

できることなら、もう二度としたくはないですが、
一度できた、というのは、少し自信になったのでそれはそれで、嬉しい。

この感じ、恐怖症でない人には全くわかってもらえないのですが、
わからない人が超羨ましいです!!


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