ベジブロスってご存じですか?
料理研究家のタカコナカムラ先生が名付け親の、
栄養たっぷりの、野菜の出汁のこと。
野菜は、捨てる部分にめちゃ栄養がある!
皮にこそ、栄養がある!
なぜなら、皮は、外界からのバリアだから。
皮にポリフェノールなどの抗酸化物質を集めて、
夏の紫外線から身を守り、
虫や病原菌から身を守っています。


人参や大根などは、皮ごと調理して食べれば良いのですが、
(我が家は皮をむきません)
玉ねぎの皮は、どうやっても食べられないですよね~。
でも、玉ねぎの皮って、ケルセチンの宝庫!
ケルセチンは、栄養療法でもサプリで使うこともありますが、
抗炎症、抗酸化の効果抜群。
玉ねぎの皮茶があるくらいですし。
玉ねぎの中身の白い部分には、ケルセチンはほぼゼロ。
やっぱり、皮で、実を守っているんですね~

ケルセチンだけでなく、
うま味成分であるグルタミン酸やアスパラギン酸なども、皮に豊富。
でも食べられない玉ねぎの皮。その他の皮や使わない葉っぱ類。
ならば、煮出して出汁を摂ろう!
という考えから生まれたのが、ベジブロス。
痛んだところや、汚い部分は捨ててくださいね。
綺麗な部分を洗って、水を入れた鍋に入れて、
蓋をしてコトコト煮込むだけ。
グラグラ沸騰させないで、弱火でコトコトが良いです。
我が家はこんな感じで、ベジブロスをとっています。

冬の今の時期は、畑で、
人参やカブ、大根の葉っぱなども、
使いきれないくらいとれるので、
余ったものをぶり込んでしまいます。
カルシウム、マグネシウム、葉酸アップ!
玉ねぎのお尻の部分や、人参の、葉の付け根などは、
生長点と言って、
細胞分裂がもっとも盛んな場所。
ここも、綺麗に洗って、入れます。
玉ねぎの皮を大量に入れすぎると、苦みが出ることがあるので注意。
じゃが芋の皮は毒があることがあるし、
里芋の皮なんかは、使いませんけど・・・
給食では、こんな感じです。

昆布やかつおで出汁をとるときは、
昆布を煮るときに一緒に入れて、コトコト煮込むだけ。
わざわざ出汁をとらないカレーや煮物の時は、
煮るときに玉ねぎの皮などを入れて、
最後に取り出すと良いですね。

たったこれだけで、
毎日の料理が栄養アップするんだから、
捨てる皮などがあるときは、ぜひやってみてくださいね!
今日は、娘と一緒にロールキャベツを作りました。

玉ねぎや人参を最初にさっと火を通しておきます。
蓋をして蒸し煮にする感じ。
そこには、有り余っている人参の葉も入れて
カルシウム、マグネシウム、葉酸もアップ!
合い挽き肉に、火を通した野菜を入れて、
ナツメグ、塩コショウ、パン粉、卵を入れて、
ハンバーグのようなタネを作っておきます。
キャベツの葉をさっと湯通ししてしんなりさせ、
芯の部分はそぎ落として(くるみやすくなる)
タネを包みます。
タネはぎゅっと握って、空気を抜いておいてね~
そうそう、キャベツがはがしにくいときは、
葉の付け根に包丁を入れるか、
少しはがした隙間に水をジャージャーかけながら、
隙間を作っていきながらはがすと良いですよ。
鍋にロールキャベツを敷き詰め、
とっておいたベジブロス、
ベーコン、
ローリエ、
トマト(又はトマト缶、ドライトマトなど)を入れて
コトコト煮込み、
塩コショウ、ケチャップ、砂糖、醤油で味を調えつつ、さらに煮込み・・・
(ベジブロスをとっておかない場合は、
水を入れて、玉ねぎの皮などを突っ込んでおくといい)

良い加減まで煮詰めたら、
できあがり~

中まではなかなか味がしみこまないので、
ちょっと濃い目に汁の味をつけるとGood。
今日はトマト味でしたが、
コンソメでも、醤油味でも。
我が家は米好き。
「おかずは米を食べるためのもの」
ですので、
洋風の煮物にも、醤油と砂糖をを少し入れます。
とたんに、日本人の好きな味付けになりますね(笑)
パンに合わせるときは、塩だけでも美味しいですけどね。
主題はベジブロスでした。
野菜って、スープにすると、
ものすごく効率よく栄養がとれるのです。
栄養って、細胞の中に入っているので、
生で食べても、なかなか細胞まで壊すことができない。
消化力が弱ければ、なおさら。
「煮る」ことで、細胞が壊れて汁に栄養がしみだして、
吸収もよくなります。
もちろん、生で食べることのメリットもあります。
ビタミンCは、火を通すと減っちゃいますしね。
でも、食事に野菜の入った汁物をつけることって、
毎日、毎日の積み重ねですから、
すごい効果があるんですよ!
さらに、可能なら、
グラグラ強火で炊くのではなく、
蓋をして、コトコト、弱火でじっくり煮たいところ。
火が強すぎると、揮発性の栄養成分が、飛んじゃいます。
家族のためにも、自分のためにも、
毎日のちょっとしたコツで、しっかり栄養を摂っていきましょうね~
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