栄養療法を実践していく上で欠かせないのが、生活習慣の改善。
というか、それがすべてなのですが、
その中でも中心となるのが、食生活改善です。
最初に取り組むときに求められることの1つが、甘いものをやめること。
これだけで「ああムリ・・・」ってなる方は多いのです。
でもたぶん、ご自分で一番よくわかってると思うんですよね。
お菓子食べながら、「甘いもの食べすぎだよなぁ」って。
私がそうでしたからよくわかります(笑)
そんな人は、
はい、じゃあ今から食事改善に取り組みます。
甘いものやめる?はい、できます!
なんて人、たぶんいない・・・
これにもちゃーんと理由があります!
なぜ甘いものがやめられないか?
それは、エネルギーがちゃんと作られていないから。
エネルギーを手っ取り早く作るために、砂糖を欲するんです。
そこのところを、少し詳しく説明しますね。
エネルギーは細胞の中のミトコンドリアで主に作られます。
高校の生物なんかで学んだことがあるかも。
矢印で示した赤い楕円形で、中にもじゃもじゃが入っているのが、ミトコンドリア。
この細胞の中&ミトコンドリアで、
糖質、脂質、タンパク質から
たーくさんの代謝を経て、エネルギー(ATP)が作られます。
たーくさんの代謝を、ものすごく簡単にして図にしますと、
通常はこんなルートでエネルギー(ATP)が作られます。
①解糖系→②TCAサイクル→③電子伝達系と進み、
通常、1分子のグルコース(糖)から、合計38ATPが作られます。
しかし!
様々なところでこの代謝が阻害されると・・・
このように、②TCAサイクルと③電子伝達系が阻害され、
①の解糖系しか動かなくなり、
1分子のグルコースから2ATPしか作れなくなります。
超エネルギー不足。
めっちゃ疲れる。
だから、手っ取り早く2ATPのエネルギーを作るために、
砂糖が欲しくて欲しくてたまらなくなるんですね。
だから、甘いもの爆食い、ジュース爆飲みがやめられないのは、
あなたがだらしないのではなく、意思が弱いわけでもなく、
体が必死に生きようとしているってこと。
エネルギーしっかり作れる体になりたーーーい!
だるいのイヤだー!
もっと動ける体になりたーい!(ついでに痩せたい・・)
では、どうすればいいか?
回路を阻害する要因は何か?
まだありますが、代表的なものがこのくらい。
あ、本当は腸カンジダも大きな一因なのですが、
かなりやっかいなので、これはまた別に対処。
たくさんありますねえ・・・
不足しているものは、なぜ不足するのか考えなければいけませんが、
とりあえず、甘いものをとらなくても動けるようになるには、
ビタミンB群、マグネシウム、鉄、CoQ10
そして、糖を細胞の中に取り込んでエネルギーを作るために、
インスリンの効きを良くする、
亜鉛、クロム、シナモン、ビタミンD、αリポ酸、ビオチン
このあたりが役に立つかと。
本当は検査でしっかり調べたいところですが、
とりあえずは、誰もが不足していると思われる
ビタミンB群、マグネシウム、亜鉛、CoQ10、ビタミンDあたりを
とっておくのがいいかな、と思います。
エネルギーを作り出すには鉄もすごく重要なのですが、
鉄は諸刃の剣。
やたらにとると、腸内環境を悪化させます。
はい、私もヘム鉄で悪化した経験あり(笑)
鉄は、いわゆる悪玉菌がすごーく好きなので、
悪玉菌にエサをやって元気づけるようなものでもあるのです。
(横取りされる)
よほど重度の貧血の人は、すぐに入れた方がいいけど、
本当は、腸内環境を整えてからの方が良いです。
その辺は、ご相談の上・・・
まとめ
- 甘いものがやめられないのは、エネルギーを作れていないから
- エネルギー経路を阻害する原因がある
- ビタミンB群、マグネシウム、亜鉛、CoQ10、ビタミンDをとりつつ
まずは甘いものを控える!
しっかり食事を食べてるつもりでも
消化、吸収できていないことって多いので、
そこのところは要チェックですねー
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