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疲れがとれない「副腎疲労」とは何か?!

栄養療法以外ではあまり聞かない「副腎疲労」。
欧米では結構一般的になってきているようですが、
いったい何だ??
という方も多いのではないでしょうか。

今回はまず、「副腎疲労とは何か」を知りましょう。

  • 疲れがとれない
  • 朝起きられない
  • 何もやる気がしない
  • 思考力、判断力が低下した
  • 甘いもの、塩分が濃いものが無性に食べたい
  • 性欲が低下した
  • 落ち込み、不安、うつっぽい
  • PMSや更年期障害がひどい
  • コーヒーがないと生きていけない
  • 物忘れがひどくなった
  • 毎日やっとの思いで過ごしている
  • でも夕方になると元気になってくる

こんな症状はありませんか?
それ、副腎疲労が原因かもしれません。

副腎とは

副腎とは、2つの腎臓の上にちょこんと乗っかっている
小さな三角形の臓器です。

この副腎、一般的には地味~な存在ですが、
超重要なホルモン、「コルチゾール」を分泌しています。

他にも、アドレナリンやノルアドレナリン、アルドステロンなんかも分泌していますが、
副腎疲労に直接かかわるのが、コルチゾール。

コルチゾールって何してるの?!

コルチゾールは、「抗ストレスホルモン」と呼ばれています。
ストレスを打ち消す、元気を出す、炎症を抑える、血糖値を保つ(上げる)、
などの働きがあります。

そして、朝、特に起床後が最も高く、少しずつ減ってきて、
夜はほとんど出ない、という特徴があります。

これが、健康な状態のコルチゾールの日内変化。

副腎疲労とは?!

超カンタンに言うと、このコルチゾールが出なくなる、少なくなるのが副腎疲労。
(一般的に副腎の機能低下=アジソン病という稀な病気ですが、
ここではアジソン病でない副腎の機能低下を指しています)
でも、副腎がお疲れで出なくなるのではありません。
疲れているのは、実は脳なのです

なぜかというと、
副腎は、脳からの指令を受けて、コルチゾールを分泌しているから。
視床下部→下垂体→副腎
という命令系統があって、副腎は脳からの命令に従っているだけなのです。

脳が指令を出し続けるのを受けて、副腎がコルチゾールをいっぱい、いっぱい出し続けて、
脳が疲れた結果、命令ができなくなり、
副腎がコルチゾールを出せなくなる、という理解で良いかと。

絵で変化を表すと・・・

健康な状態から・・・

だんだん副腎疲労が続いてきて・・・

副腎疲労末期・・・

という感じ。
コルチゾールがだんだん減ってきて、
朝低くなり(起きられない)、夜は高め(眠れない)、
さらに進むと、
一日中ほとんどコルチゾールが出ず、ベッドから起き上がれない、という状態に。

コルチゾールが減るにしたがって、
鬱っぽくなったり、やる気が出ない、幸せ感がない、疲れが抜けない、頭が回らない、
というような症状がひどくなっていきます。

副腎疲労の原因は?!

ではなぜ、副腎疲労になっていくのでしょう?

原因その① ストレス
コルチゾールは「抗ストレスホルモン」と言われるくらいですので、
ストレスがあると、それを和らげるためにコルチゾールがどんどん出て、
長期間続くと、コルチゾールが出なくなってしまいます。
精神的なストレスでは、
・大切な人が亡くなった
・お金に困っている
・人間関係がうまくいかないなど。

ストレスは精神的なものだけでなく、
生活習慣の乱れ(長期間の睡眠不足や働きすぎ)なども体にはストレスになります。

原因その② 炎症
体の中にいつも炎症があるような場合です。慢性的な炎症ですね。
見逃されがちなのは、痛みのない炎症。
・脂肪肝
・自覚症状のない腸の炎症(リーキーガットなど)
・歯根感染(歯の根元の炎症)
・上咽頭炎 など
アレルギーやアトピーなども長く続く炎症です。

原因その③ 食事
糖質の過剰摂取により、血糖値の乱高下が起こります。
低血糖を繰り返していると、血糖を上げるためにコルチゾールもどんどん出ます。
アルコールの飲みすぎでも低血糖になりやすい。
結果、最後にはコルチゾールが出なくなる。

一方、コルチゾールはコレステロールから作られます(次参照)。
コレステロールはタンパク質を材料にしているので、
タンパク質が不足しすぎると副腎疲労になりやすくなります。

原因その④ 化学物質、重金属の蓄積
解毒のために常にエネルギーをたくさん使うので、副腎に負担をかけます。

大事なことは、
副腎疲労初期は、コルチゾールがバンバン出すぎるのですが、
(だから超元気!徹夜で仕事もOK!と勘違いしてしまう)
コルチゾール↑のため、体のタンパク質は減少していきますし、免疫を抑制します。
これが4つの原因に拍車をかけて、副腎疲労のステージが進んで行き、
最後にはコルチゾールが出なくなってしまいます。

副腎疲労の診断

唾液中のコルチゾール量を調べます。
「唾液コルチゾール検査」というものがあります。
アマゾンにも、私が受けた検査がありました。

朝、昼、夕方、夜と、4回唾液を取り、郵送で検査に出します。
2~3週間後に、結果が届いたと思います。

朝、昼、夕方、夜と、4回唾液を取り、郵送で検査に出します。
2~3週間後に、結果が届いたと思います。

この検査キットの良いところは、DHEA(後述)も測定できること。
DHEAの量がわかると、副腎疲労のどのステージにいるのか、
わかりやすいのです。

これは以前の私の検査結果。
緑の枠内の真ん中にあるのが理想です。

朝が低い→起きられるけど、朝ごはん全く食べられませんでした
夜高い→寝つきが悪い、眠りの質が悪い
昼、夕方は範囲内ですが高めですね。
めちゃ元気でしたもん。

ただ、
これだけ見ると、どの程度副腎疲労が進んでいるのかわかりにくいのですよね。
総コルチゾール量は基準範囲内ですし。

そこで、DHEAを見ると、4です。
基準値以内ですが、本当は基準値の真ん中(6くらい)が良い。
DHEAは下がり気味、と読みます。

ですので、副腎疲労の度合いを、
ステージ1~3(3が最もひどい)に分けると、
ステージ2です。
ステージ1は、コルチゾールが出っぱなしで高い状態なので、
そこから下がってきているところですね。

ステージ1でコルチゾールが高くても、DHEAは下がるので、
DHEAの量がわかると、ステージがわかりやすいのです。


DHEAとは何ぞや???ですよね(笑)
簡単に説明しておきますね。

性ホルモン(テストステロン、エストロゲン)の前駆体です。

コルチゾールも性ホルモンも、コレステロールを原料に作られます。
副腎疲労初期は、コルチゾールが出まくるんでしたよね。
すると、プレグネノロン→プロゲステロン→コルチゾールの経路が亢進して、
DHEAが作られにくくなります。
もちろん、性ホルモンも作られにくくなる。
(不妊や生理不順などの原因にもなります)

ということで、コルチゾールが出ていても、
DHEAが少なくなっている場合は、副腎疲労が進んでいる、
とみることが出来ます。

いかがでしたか?
副腎疲労のこと、なんとなくわかっていただけたでしょうか。

副腎疲労は、治療ピラミッドの底辺にあります。

まず最初にとりかかりたいのが、低血糖と副腎疲労。
低血糖と副腎疲労は症状が似ていますしね。

様々な症状の根っこに、この低血糖と副腎疲労が潜んでいます。

次回は副腎疲労の治し方について書いていきますね~

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