セッション、コーチングのお申込みが簡単にできるようになりました。カレンダーから日にちを選択、クレジットカードでの決済が可能です。一緒に元気なあなたを取り戻しましょう!

血糖値、これだけは知っておこう

先日1日、血糖の勉強をしてきました。
一通りは学んでいるのですが、
最近、パニック、トラウマ、PTSD、その辺を深く知りたいな、と思っていて、
それには、血糖値がすごく大きく係わってくるのです。
徹底的に血糖を学びたいな、と思いまして。



一見、血糖とは関係ないような、
あんな症状にも、
こんな症状にも大きく係わっている血糖値。
マジで奥が深いっす。

でも、健康診断で「血糖値が高めです」
とか言われたことがない人にとって、
「血糖なんて、私には関係ない~♪」ですよね。

いやいや、本当に、血糖コントロールがやばい人って、多いんですよ。
血糖値はその瞬間の値であって、もっと重要なのは血糖値の波です。
私もまだ、危うい感じです。
最近は、低血糖は起こしていないようですが、食後高血糖は確実にあります。

血糖って?HbA1Cって?
という方のために、最初に基本をおさらいしておきましょう。
血糖はとりあえずこれだけ知っていればOK!をまとめてみます。

そもそも、血糖とは?!

ずばり、血液中のブドウ糖(=グルコース)のことです。
その値を、血糖値と言います。



何のために血の中にブドウ糖が存在するかというと、
エネルギーを作るため、です。
血糖を細胞の中に取り込んで、エネルギーに変えて、私たちは生きています。

血液の中に、血糖が正常な量あり、
正常に細胞の中に入ることができ、
正常に細胞の中でエネルギーに変換されること

これって、人が生きていく上で、基本中の基本のシステムであり、
健康のベースです。
ここにガタが来ると、
そのほかの体のシステムの様々なところに、ガタがきてしまうのです。

だから、栄養療法では、
何よりも先に、血糖値が正常にコントロールされているかを重視しますし、
まず最初に取り組むのは、血糖値をコントロールすることなのです。

ただ、血糖コントロール不良って、数カ月とかで完璧に治るものではないので、
その他の治療と、並行して行っていく、というイメージです。
血糖コントロールがうまくいき出すと言うことは、
体のすべての細胞のエネルギー生産がスムーズに行われるようになるため、
自律神経が整い、体が楽になり、ホルモンバランスも整い、胃腸の具合も良くなり、
と言った感じで、治療がぐんぐん進み始めますよ!

反対に、血糖値乱高下しまくったまま、サプリを飲んだりしても、
自律神経グチャグチャで精神的に不安定なままですし、
ほぼ効きません。
効いたとしても、対処療法的なものでして、
サプリをやめたら元通り・・・。
根本的に治ることはない、ということです。

血糖はどこからやってくるの?

食事をすると、まず、食事由来の糖により、血糖値は上がります。
実は、食べ物で血糖値を維持できるのは、
せいぜい4時間程度



その後は、様々なホルモンが出て、

・肝臓に貯めておいたグリコーゲンをグルコース(ブドウ糖)に作り替える
・脂肪を糖に作り替える
・体タンパク質を糖に作り替える


という感じで、血糖値を維持します。

まずは肝臓が元気でないと、グリコーゲンを十分な量貯められませんので、
低血糖になりやすい。
脂肪肝(痩せてても意外と多い)には気をつけましょうねー
ASTよりALTの方が高い人は、脂肪肝の恐れあり。
もちろん、どちらも高すぎるのは、良くないですけどね。

脂肪を使ってくれると、痩せそうなのでありがたいのですが、
脂肪をエネルギーとして使えていない人は結構多いです。
私もそのタイプでした。(有機酸検査でアタリがつきます)

脂肪がエネルギー代謝のサイクルに入るためには、
カルニチンというアミノ酸が必要です。
カルニチンは肝臓で合成されるのですが、
肝臓の元気も必要ですし、加齢と共に減少します。

最後の手段的なのが、体タンパク質を糖に変える方法。
これは複雑な経路で、エネルギーを使います。
効率が良くない。
低血糖を起こす人は、この「タンパク異化」が亢進しているので、
筋肉がつきにくい。
体タンパク質が減るということは、免疫力も落ちちゃう。
様々な代謝酵素も減りがち。
たんぱく異化は、
低血糖で亢進しすぎないようにしたいところ。

健康な人は、
しっかりと肝臓にグリコーゲンを貯められて、
脂肪燃焼もスムーズ。

これを目指したいですねー。

正常な血糖値

では、血糖値がどのくらいだとOKなのかというと、
空腹時血糖値が、80~99㎎/dl
この空腹時血糖値というのは、
正確には10時間以上、絶食した後に測定した血糖値です。
夕ご飯後絶食、朝イチで病院で測るのがgood。

ちなみに、糖尿病の診断基準は、
空腹時血糖値126以上、
HbA1c6.5%以上
これが2回確認されたときです。

ただ、この「空腹時血糖値」は、その瞬間の値であり、
糖尿病の人以外は、ほとんどみんな、問題ナシです。

低い人は結構いるのですが、今の医療では、
生命にかかわるくらい低くない限り、
問題にされることはありません。
これも、かなりヤバいんですけどね・・・

空腹時血糖値が79以下の場合、低血糖を起こしている可能性があります。

この数値は、「健康な治験者」の数値です。
(実験に参加するくらいだから、大抵は、若くて健康な人)
数値にはかなり個人差があるようです。
数値が違うデータもありますので、大まかな参考に。

その「健康な人」でも、70を下回ると、
アドレナリン、ノルアドレナリンなどが出て交感神経が刺激されます。
闘争、逃走のホルモンですね。
血糖を上げてくれるけど、
ドキドキしたりソワソワ、イライラ、不安感、も出るヤツです。

50くらいになると健康な人でも、注意力、判断力、処理能力が低下してくるので、
こういう人が車を運転してたら・・・とか思うと怖いですね。
このとき、血中アドレナリン濃度は12倍にもなっているそうです!
周りは敵!敵!敵!の状態
周りは敵だらけだから、不安になったりイライラしたり、
猛烈にキレやすくなる人もいます。


※もう、こうなったら、性格ではなく症状です。
それを知っておくだけでも、対処できますよね。
とりあえずは糖分とってください。


そして、脳や心の問題だけではありません。
アドレナリン過剰は血中カリウムを低下させ、
血液ドロドロ、詰まりやすくなるし、炎症も起きやすくなる。
頻繁に低血糖を起こしているということは、
体の中でこういうことが頻繁に起きている、ということ。
身体への負担はとても大きいですね・・・




でも、50台の人って、たまに見かけますよ。
判断能力低下しているので「自分が異常な状態」というのには、
気づかないのがまた問題。

血糖値は、食事時間とホルモンの関係で、
夕方と睡眠時が最も下がりやすい。
でもその時間に検査する人っていません。
だから、低血糖を起こしているのに気づいていない人、
本当に多いのです。

低血糖の数値はなかなか現れにくい問題

しかし、もっと問題なのは、
「本当は低血糖を起こしているのに、低血糖は数値に表れにくい」
という問題です。

どういうことかと言うと、
低血糖って体にとっては危機なので
(大昔、判断能力とか落ちてしまったら、獣にやられる)
普通は、そこまで落ちる前に、アドレナリンやノルアドレナリンが出て、
血糖を上げ、カバーするのです。
なので、数値には表れにくい。

※その能力も低下していると、50台とかになりますが・・・

この辺は、
リブレの落とし穴の記事に詳しく書きましたので、そちらもご参考に。
空腹時血糖値をはかっても、
リブレで測っても、
「私、低血糖ないわ~」という人が多いのです。

しかも、血糖って、何も食べていなくても、
緊張感、興奮などで上がりますので、(すでにアドレナリンが出ている状態)
検査で緊張する人は、高めに出ていてさらに気づきにくいかも。


低血糖を起こしている人の特徴

じゃあ低血糖起こしているか、わからないじゃん!
と感じてしまいますが、
あなたの体や心に、現れています。

・筋肉が少ない、つきにくい
・中性脂肪(血液検査)が低い 理想は100
・炭水化物を食べる量が少ない、ダイエットをしている
・食欲にムラがある
・過食が止まらない
・イライラ、めそめそ、落ち込みやすい、不安、パニックなどがある
・ALT(血液検査)が低い 理想は20

・内臓脂肪が多い、脂肪肝(ALTは高くなることが多い
・疲れやすい

・食後に眠くなる、寝落ちする
・お腹がすくと手がふるえる、力が入らなくなる

などなど。

だいたい、副腎疲労と同じような症状ですよね。
副腎疲労を起こしている人はほぼ、低血糖ありますから。

では、私は血糖値がいつも高めだから・・・
と言う人は、低血糖とは無関係かというと、残念ながらそうでもない。

血糖値って、どうやら「急激に下がる」ときにも、
交感神経刺激が起こりうるらしいのです。
たとえば、200から一気に150に下がる、とか。

栄養療法では、低血糖を問題にすることが多いのですが、
もちろん、高血糖、食後高血糖も問題です!


食後高血糖とは?!

空腹時血糖値は正常でも、
食後、ドーンと血糖値が上がる人がいます。

私のリブレの画面です。

理想は、食後でも140まで。
↑は、朝食後155、昼食後170ですので、食後高血糖があります。
(健康そうな人でも、200超えとかよく見ます)

食後高血糖はものすごく多いです。
短期的な原因は、
食事の食物繊維が少ない、
糖質多すぎ
インスリンの初動、分泌が悪い、細胞への取り込みが悪い
などありますが、
長期的には生活習慣の乱れ、これに尽きますね。

食後高血糖は、もちろんそのままひどくなって糖尿病へ進む可能性もありますが、
低血糖も起こしている可能性大という問題が。

なぜかというと、
食後高血糖になると、体は慌ててインスリンをドバーっとたくさん出します。
すると、血糖値が一気に下がってしまうんですね。

※ちなみに、インスリン=体に脂肪を貯めるホルモンなので、
インスリン出すぎる人は太る、痩せない、ことが多い。
インスリンがどのくらい分泌されているかは、
血液検査で調べることができます。


血糖値が急激に下がると、アドレナリンやノルアドレナリンが出て、
不安定な状態になります。

普通に健康そうな人でも、食後高血糖がある人はとーっても多いのですが、
自分が食後高血糖を起こしているかどうかって、
なかなかわからないんですよね。

なぜなら、健康診断で測定するのは「空腹時血糖値」だから。
食後に血糖値をはかるチャンスがないのです。

フリースタイルリブレは、
2週間連続で血糖値を測定、記録してくれるので、おススメなのですが、
(睡眠中も計れるのがすごい!)
よっぽど具合が悪くない限り、8000円くらいするものを買わないですもんね・・・

いや、でも、一生使う体ですから、
一度は計ってみることをおススメしたい。
ネットでセンサー(肌に貼り付ける)を買って、
スマホにアプリを入れてセンサーにかざすだけ。(リーダーはなくていいです)
運動したり、お風呂に入ったり、ちょっと緊張したりする場面でも上がりますから、
面白いですよー


食後高血糖の何が問題なのか?!

「食後に血糖値高くても、すぐもとに戻るし、
低血糖の症状とか、自分にはないし、
糖尿でもないからいいよね~」
と思いますよねー。
私も思っていました。


低血糖になりやすいことの他に、
食後高血糖のもう一つの大問題は、「糖化」です

糖化とは、
体の中の余分な糖と、タンパク質や脂肪が結びついて、
AGEs(最終糖化産物)を作ること
です。

※老化の主な原因は、酸化糖化と言われています。
(酸化は、活性酸素が脂質やタンパク質、酵素、DNAなどを酸化し、
傷つけること。
正常な細胞が変性し、ダメージを受けるイメージです)


卵(タンパク質)+小麦粉(糖質)+熱で
こんがりきつね色の美味しいホットケーキができますが、
(牛乳や砂糖を入れてもいいけど)
アレと同じことがお肌(のコラーゲン=タンパク質)で起こると、
シミです。シミ。
(もちろん、紫外線も原因の1つだけど)

ホットケーキと違うのは、
高温でなく体温なので、ゆっくり起きること。

コラーゲンが変質してしまうので、
シワやタルミも起こします。
ああ、いやだ・・・


肌にぬる化粧品の効果は知れたもの。
体の中からも美しくしたいなら、
食後高血糖は防ぎたい。

そして、AGEs(最終糖化産物)が多い食べ物も避けたいところ。
まずは揚げ物!高温で調理するほど、AGEsは多くなります。
ポテチなんかは特に。
質の悪い油を使っていると、さらにマズいですね。
あと、比較的高温(170~180℃)で焼きしめた焼き菓子とかも、
食べ過ぎには気を付けたいですね。






あ、糖化はもちろん、肌だけでなく、
体のあらゆる組織で起きていますよ。

肌にシミが多い人は、
同じことが体の中で起こっている可能性があります。

食後高血糖や糖尿病を予防することは、
究極のアンチエイジング
でもありますね!

私ももう少し、気をつけなくちゃ・・・

HbA1cとは?!

最後にもう一つ。
血液検査をすると、血糖値の他に、HbA1cという項目があります。
ヘモグロビンエーワンシーと読みます。

血流にのって全身に酸素を運ぶのが、ヘモグロビン。
このヘモグロビンが、血液中の糖と結びついたものの割合が、HbA1cです。
過去、2カ月くらいの血糖値の状態を示しています。

基準値は、4.6~6.2%

ですが、糖尿病学会では、6を超えると糖尿病の疑いがあるとされていますし、
特定保健指導においては、5.6を超えると指導が入るようです。

分子栄養学的な理想値は、5.0
5.5とかだと、あ、食後高血糖が頻繁に起きてるね、という感じで見ます。

低いと、低血糖が頻繁に起きているね、という感じなのですが、
高めでも、低血糖が起きている場合は多いし、
(頻繁なドカ食いなど、高血糖の時間が長いと、
HbA1cは高めになりますが、
高血糖の反動で低血糖を起こしている場合も多い)
両方起こしててちょうど5になる場合もあるし、
ちょっとこれだけでは判断できないところ。

血糖まとめ

血糖値は、瞬間の値だけでなく、
食後にどのくらい上がるか、
その後ゆるやかに下がるか、急激に下がりすぎるか、など
動きの「波」がとっても大事です。

自分の血糖値の動きを知りたいなら、リブレがおススメ。
(数値には結構誤差があるので、動きを見てね)

食後高血糖や低血糖は、体にかなりの負担をかけますし、
(高血糖の方は、自覚症状はほぼないですけど、
確実に体を蝕んでいきます)
低血糖は特に、精神状態に密接な関係があります。

以前、ファスティングをしながら、
糖分を含んだドリンクを飲みつつ、
強制的に血糖の波を抑える、ということをしたことがあるのですが、
心にものすごい平和が訪れます(笑)



理想は、空腹時血糖値80~100
食後血糖値の上昇は140まで。

血糖値を正常にコントロールできていることが、
心身の健康のベースになっているのです。


じゃあ、低血糖を起こす私はどうしたらいいの?
食後200まで上がるけどどうしたらいいの?
甘いものどうしてもやめられないんだけど、どうしたらいいの?!
という血糖コントロール方法については、
まとめるとものすごく長くなるので、ぼちぼち書いていきますね。



下↓の無料Ebookにも情報を載せています。
お名前とメールアドレスを入力するだけですので、
ぜひ登録してダウンロードしてみてください。

↓↓↓↓ お名前はニックネームでもOKですよ~ ↓↓↓↓

コメント