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依存症改善への選択肢

大谷選手の元通訳、一平さんの件で、
ギャンブル依存症、その他の依存症に注目が集まっていますね。

人の思考、行動、感情はすべて
神経伝達物質が脳細胞から脳細胞に伝えられて起こる、と言われています。

この神経伝達へのアプローチ法は2通りあって、
1つは、
神経細胞そのものの構造をしっかりさせること。
たとえば、樹状突起にはDHAが豊富に必要だとか、
髄鞘にはビタミンB12が必要だとか。

もう1つは、
神経伝達物質のコントロールです。



依存にかかわる神経伝達物質は、ドーパミンです。
丁度よく出ている場合は、
やる気、達成感、自信、自己肯定感、集中力、ひらめき、運動能力
などをアップしてくれます。
お金、成功に大きく関与しています。

しかし、ドーパミンが低くなると、、、
代表的な病気が、パーキンソン病。
そして、ADHD、強迫神経症、過食、過飲、依存症、疲労
などの症状が出てしまいます。

ギャンブルで儲けた!やったー!!!
仕事で成功した!
買い物たくさんして嬉しい!
そういうときにもドーパミンがドッと出て、
とてもいい気分になるのですが、
気を付けたいのは、このドーパミン、効果が薄れていくんですよ。

たとえば憧れのバーキンを初めて買ったとします。
めちゃ嬉しい。天にも昇る気持ち。

もうちょっとお金が手に入って、もう一つ買いました。
嬉しいけど、最初のうれしさほどではありません。

3つ目。
もう、そこまで嬉しくないハズ。

コレ、同じ支出を繰り返しても、同じ量のドーパミンが出ないからです。
もっと高いものを買わないと、最初と同じ嬉しさは手に入らない。

ギャンブル依存症も、同じことが起きてしまうのです。
最初の嬉しさと同じくらいの嬉しさを感じるために、
賭け金がどんどん大きくなっちゃう。
しまいには、何をしても満たされなくなってきます。

このドーパミンの出すぎを中和したり、補ってくれるのが、
別の神経伝達物質である、オキシトシンセロトニン
です。

オキシトシンを出すのに大事なのは、人とのつながり
愛する人とスキンシップをとったり、
気の合う仲間とのコミュニティ、
動物をかわいがるのも良いそうです。
(動物好きの私にはすごくわかる!)

そして、セロトニン
こちらは、朝日を浴びたり、瞑想で作られ、
リラックスした、すがすがしい気分になることができます。
(低いとうつ、不眠、不安をもたらします)

このオキシトシンとセロトニンが、
ドーパミンが足りないのを補ったり、
出すぎを抑えてくれたりするのです。


そしてこのドーパミンとセロトニンは、
栄養で補うことも可能なのです!

とその前に。
神経伝達物質のバランスを整える、ということは、
副腎疲労を治す、低血糖を治すことは、マストです。

副腎疲労になると、コルチゾールが出ないので、
かわりにアドレナリン、ノルアドレナリンが出すぎてしまい、
興奮させます。

また、血糖値の不安定さは、グルタミン酸神経をとても興奮させるため。

神経伝達のバランスを整えるにも、やはり栄養療法のピラミッドが大事ですね!
必ず、同時に対策しましょう!

では、栄養でバランスを取る場合について。


この図を見ればわかるように、
セロトニンもメラトニンもアドレナリンもノルアドレナリンもドーパミンもGABAも、
すべて、神経伝達物質は、タンパク質から代謝されて作られます。
原料はタンパク質。
精神的な症状も、食事
ということが、よくわかりますよね。

神経伝達物質は栄養でできていて、
神経伝達物質の代謝も、栄養が調整しているのです。



タンパク質が足りていなければ、精神的に不安定になるのは当たり前ですねー
胃酸が出ていないと、消化吸収がうまくいかず、
アミノ酸(この図だとグルタミン、トリプトファン、フェニルアラニン)
に変換できないので、胃酸はもう絶対条件。

副腎疲労や低血糖があると、タンパク質が異化亢進しますから
(タンパク質が、エネルギーを補うために使われてしまうこと)
これも、副腎疲労や低血糖対策がマストな理由です。

そして、代謝にビタミンB6がすごく大事なのもわかりますね!
ビタミンB群は、チームで働く面もあるので、
B6だけでなく、B群がすべて入ったものの方がおススメです。



では、具体的にどの神経伝達物質が足りていないのか?
それを知りたい場合は、
有機酸検査をおススメします。

が、
多くの場合、原因はただのタンパク不足ですので、
まずはそこから解消していきましょう。

ドーパミン不足に特化するならば、
チロシン+B6でも良いですね。
ダメなら、ムクナ豆もプラス。

ムクナ豆はサプリがありますが、
Lドーパという薬と同じ成分が含まれていて効果が強いため、慎重に。

もう1つは、
銅過剰で、ドーパミンがノルアドレナリンに変換されすぎて、
ドーパミンが減ってしまう、という場合もあります。
イライラ、不安が強いのが特徴で、
ADHDの68%は銅過剰だと言われています。
また、女性ホルモンが変化するときのイライラ、不安、うつも、
銅過剰が問題なことが多いです。
(思春期、妊娠、出産後、更年期)

その場合は、亜鉛をとることで、
多すぎる銅を排泄することができますので、亜鉛を摂ります。
1日30㎎程度とってみます。
血液検査で銅:亜鉛=1:1くらいが目標です。

これらをやってみてもうまくいかなければ、
有機酸検査をぜひ、受けてみてくださいね。
というか、何かの依存症があれば、
最初から受けて、原因を絞り込んだ方が早いですが・・・

他にも、神経伝達物質のアンバランスの原因には、
炎症、腸内環境、重金属、ヒスタミン、遺伝などもあります。
コチラにも書いています。

が、
副腎疲労治や低血糖を治しつつ、
食事を整えてサプリも足してやれば、
同時に炎症、腸内環境も少しずつ良くなり、
デトックス機能(肝臓)も戻ってくるので、
多くの人で、整ってくることが多いのです。



知れば知るほど、「性格ってなんだろう?」って感じますよね。
クヨクヨ落ち込みがちでイヤだな、
何でこんなにイライラするんだろう、
と思っていたあなたの性格が
「実はただの症状だった!」ということは、
栄養療法あるあるです。

依存症も、カウンセリングと同列に、栄養療法も選択肢に入ると、
もっと治癒率が高くなるんじゃないかなーと思っています。


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