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鉄欠乏を治せば頭が良くなる

鉄欠乏を治せば、頭がよくなるかもしれません。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/8855856/

貧血がひどい人には話が通じない・・・
と、ちょっと言葉が悪いけど、この界隈では言われます。

これは別に、その人を攻撃しているわけではなくて、
「そういう症状」なだけ。
鉄が足りなければ、頭が働かないのは当然です。
単純考えても、鉄が足りなければエネルギーが作れないから。
(エネルギーの20%は脳が消費します。
重さは2%くらいしかないから、ものすごい消費量)

ですので、別に性格に難あり、と思うわけではなく、
栄養が足りていない、ただの症状ね、ととらえます。
鉄が満たされれば、落ち着きますので。

それに、低血糖があれば(貧血の人はたいていありますが)、
思考力、理解力、判断力は本当に、落ちます。

0か100か。
物事を両極端にしか考えられなかったり、
何でもないことを否定的、悲観的にとらえたり、
と思ったら、
興奮しやすい、攻撃的(アドレナリン出すぎ)などもアリ。

で、最初に紹介した論文。
翻訳して引用しますね。

背景: 米国の思春期女子の最大25%が鉄欠乏症です。この二重盲検プラセボ対照臨床試験では、貧血を伴わない鉄欠乏症の思春期女子における鉄補給が認知機能に及ぼす影響を評価しました。

方法: ボルチモアの4つの高校に在籍する女子生徒716名を対象に、非貧血性鉄欠乏症(血清フェリチン12マイクログラム/L以下、ヘモグロビン正常)のスクリーニング検査を実施した。98名(13.7%)の女子生徒が非貧血性鉄欠乏症を有し、そのうち81名が本試験に登録された。参加者は、硫酸第一鉄(650mgを1日2回)またはプラセボを8週間経口投与する群に無作為に割り付けられた。鉄剤投与の効果は、質問票、血液学的検査、認知機能検査によって評価した。これらの検査は治療開始前と介入後に実施された。認知機能の測定には、注意力と記憶力の4つの検査を用いた。治療意図解析およびプロトコル適合解析を実施した。

結果: 貧血を伴わない鉄欠乏症の女子81名が登録され、そのうち78名(96%)が試験を完了した(各群39名)。介入期間中に貧血を発症した女子5名(対照群3名、治療群2名)は解析から除外された。そのため、73名がプロトコル準拠解析に含まれた。ベースラインでは、各群の民族分布、平均年齢、血清フェリチン濃度、ヘモグロビン濃度、認知機能検査スコアに有意差は認められなかった。介入後の血液学的鉄状態指標は、治療群で有意に改善した(血清フェリチン 27.3マイクログラム/L vs 12.1マイクログラム/L、p < 0.001)。回帰分析の結果、鉄を投与された女子は、対照群の女子と比較して、言語学習および記憶力検査で優れた成績を示した(p < 0.02)。

解釈: 貧血ではない鉄欠乏症の思春期の少女の都市部集団では、鉄補給により言語学習と記憶が改善されました。

「貧血をともなわない鉄欠乏症」というのは、
血液検査でヘモグロビンは基準範囲内だけど、
フェリチンが12以下、とされています。

ヘモグロビンが基準範囲内にもかかわらず、
鉄剤を投与してフェリチンが上がったら、
鉄剤を投与しない群に比べて、
言語学習および記憶力検査ですぐれた成績を示した
のだそう。

ああ、子供の頃知りたかった。
私は、幼い頃の症状から考えると、完全にナチュラルボーン貧血でした。
異常な怖がり、立ちくらみ、神経過敏、のどの違和感、チック・・・
ああ、子どもの頃、知りたかった(´;ω;`)ウッ…

それまで特に症状はなかったのに、
生理が始まる前後から、困った症状が出てくる女子は多いようです。

女性のみなさん、
そして、女のお子さんがいるお母さん、
激しいスポーツをしている子は特に特に、
(男の子でもいますけどね)
常に、鉄が足りてるかな?ということは、考えてもらいたい。

鉄が満たされると、本当に生きやすくなるんですよ。

人生つらいわ、と思ったら、
鉄が足りているか、調べてみてくださいね。

私は子どもの頃から、
「生きるのっていろいろ大変だから、
30くらいで死ぬといいな」と思っていましたよ。

アドレナリン出るタイプだと周りからわかりにくいので、
お子さんをしっかり見てあげたいですね。

目標に向かって受験勉強頑張っている子で、
成績が伸びないで悩んでいるならば、
ぜひ血液検査でフェリチン測定を!

でも、何度も書いていますが、
安易に鉄サプリ、はやめた方が良いですよ~

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