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月刊「学校の食事」に連載してます!

「学校の食事」という学校給食の専門誌があります。
https://www.gakkounosyokuji.com/
おそらく、学校給食の栄養士か調理員、または、
食育にすごーく関心のある学校の先生しか目にすることのない、
マニアックな雑誌ですが・・・

先日、5月号が届きました!毎月10日発売のようです

4月号から、今年度1年間連載してまーす。

当初、見開き2ページの予定でしたが、
イラストをたっぷり入れて、余裕がある3ページにしてくださいました。
しかも、カラーページ!わかりやすい!


内容は、分子栄養学をテーマに書いています。

私的には、ちょっとドキドキでして、、、

というのも、学校給食の栄養士さんたち
(今は、栄養教諭or学校栄養職員と言いますね)が使っている、
一般的に「栄養学」と言われるものと、
私がテーマにしている「分子栄養学」って、
考え方がだいぶ、違うところがあるんですね。

根本的に大きく違うのは、
分子栄養学は、「個体差」をとても重視していること。

たとえば、一般的な栄養学の場合、
ある人が、焼いた鶏もも肉(皮つき)を100g食べたとします。


食品成分表を見ると、鶏もも肉100gは、
エネルギー220kcal
タンパク質26.3g
脂質13.9g
鉄0.9g
ビタミンA25㎍
ですので、それだけ摂れたとして、栄養計算をします。

高齢のおばあちゃんが食べても、
万年具合が悪い若い女性が食べても、
バリバリの現役アスリートが食べても、
同じだけの栄養をとれた、という前提です。



一方、分子栄養学では、個体差を重視します。
どういうことかというと、
バリバリの現役アスリートは、エネルギー代謝が良く、
消化吸収機能もバッチリなことが多いので、
食べたものに含まれる栄養は、しっかり吸収できているだろう。
だから、血液検査をして、足りない栄養素を足してあげるだけで、
良い効果が出る。

高齢のガリガリおばあちゃんだと、胃腸機能は落ちています。
それよりも胃腸機能が落ちているかもしれないのが、
万年具合が悪い若い女性。
胃酸がしっかり出ていないので、
タンパク質の消化吸収ができていないのはもちろん、
鉄やマグネシウムなども、おそらく吸収ができていないでしょう。
油ものでもたれるならば、
胆汁もしっかり出ておらず、
脂溶性ビタミン(ADEK)も吸収できず、不足していそう。

そんな風に考えますし、細かく栄養計算はしません。
細かくみるところは、
血液検査(50項目もの!)をして
その人に足りていない栄養素や体のダメージを見つけ出し、
有機酸検査をすれば細胞内の代謝のどこが止まっているかわかるし、
便検査で腸内細菌の様子や腸免疫の状態も一目瞭然。
ミネラル検査をして重金属の溜まり具合(代謝を阻害する)、
必須ミネラルのアンバランスを知ることもできます。

詳しい検査をすることで、
その人に合ったオーダーメイドで治療方針を立てます。
1人1人、違うんですよね。


血液検査の読み方にも大きな違いがありますよね。
通常は、「大きな病気がないか」を見るのですが、
(だから、基準値がとても幅広い)
分子栄養学では、「健康かどうか」を見るため、
読み方がけっこう違います。
OKの幅はかなり狭い。



しかも、本格的に日本に入ってきて、15年ほど。
論文とか、英語なのです(´;ω;`)ウゥゥ
エビデンスに乏しいため(経験則で見ている)、
専門家ほど、受け入れられない人は多いかも。。。。
他にも、小麦や乳製品をあまりおススメしない、などもありますし。

というわけで
ちょっとドキドキしていますが、
今のところ、苦情はありません。
(出版元から聞いていないだけかも💦)

私も元学校給食の栄養士として、10数年勤務しました。
田舎の小さな学校勤務の4年間は本当に楽しかったし、
(ワンオペ未就学児2人育児+高速道路通勤で猛烈に忙しかったけど)
大量の給食をみんなであーでもない、こーでもないと言いながら、
調理員さんたちと作り上げる楽しさ、
良い思い出です。

1つの学校に1名しかいない職種なので、
(大きな給食センターだと、数名いたりもしますが)
自由な反面、相談相手がいなくて孤独でもあります。

そんな「学校給食の栄養士」というちょっとマニアックな仕事をする先生方に、
少しでも、お役に立てればと思っています。

勤務した小学校でやっていたバイキング給食。ものすごく大変(笑)



もしこのブログを読んでくださっている学校給食関係の方がおられましたら、
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感想をお聞かせくださると嬉しいです!

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