栄養療法界では有名な、
溝口徹先生の講演で知った情報です。
これだけが発達障害の原因ではないと思いますし、
これが正しい、と言うつもりもないのですが、
可能性はあるかも?!と思った驚きの内容だったので
ご紹介します。
麻酔科&産婦人科の、久保田史郎先生は、
「昔は『産湯』と『乳母』が発達障害を防いでいた」
とおっしゃっています。
http://www.s-kubota.net/?fbclid=IwY2xjawJI_TtleHRuA2FlbQIxMAABHXJfA2s5Ecey7Xr7SZdcYVM1HQHUfkgYxNMK_YuZY0MqxLNndLeDrPADiQ_aem_BYPCqsDpKCgOKqwC_-FJew
つまり、「カンガルーケア」と「完全母乳」は危険だ、と。
まず、カンガルーケアについて。
出産したことがある方はご存じかもしれませんが、
カンガルーケアとは、
生まれたての赤ちゃんを、すぐお母さんの素肌の胸に抱くケアのことです。
私もしたのだと思いますが、全く覚えていません・・・
検索すると、産婦人科学会、産婦人科医会のHPでは、
カンガルーケアについては特に何も記載がありませんでした。
医会の方に、参考資料としてこういうものがありました。
https://www.jaog.or.jp/wp/wp-content/uploads/2017/01/50_120118_2.pdf
https://www.jaog.or.jp/wp/wp-content/uploads/2017/01/50_120118_1.pdf
赤ちゃんの状態が安定していることが、カンガルーケアの前提のようです。
心停止の事例があったらしく、多少のリスクはある印象。
検索すると、メリットとして次のようなことが出てきます。
・赤ちゃんとの絆が深まる
・赤ちゃんの体温が安定する
・赤ちゃんの呼吸が安定する
・赤ちゃんの体重増加の促進
などなど、いろんなメリットがあると書いてあります。
ところが、久保田医師のご意見を簡単に紹介しますと・・・
「日本の分娩室は25℃前後で赤ちゃんには寒すぎる。
出征直後の赤ちゃんを子宮内温度(38℃)よりやや低い
34℃に温めた保育器に2時間入れると、
赤ちゃんの顔色が良くなり、
両眼を開け、
指を開き、指しゃぶりを始めた。
生後1時間目から糖水を飲ませても上手に飲み、嘔吐も出なくなった。」
とおっしゃっています。
(昔は生まれてすぐ産湯につけることで、低体温を防いでいたそう。
でも、胎脂は赤ちゃんの肌を守る役目もあるみたいですね・・・)
低体重出生児では、保育器で温度が温かく管理されているため、
気温の影響はなさそう、とのこと。
次は「乳母」問題。
子どもを産んですぐって、母乳はほとんど出ません。
2人目以降だと、すぐ出る人もいるようですが。
生後3日くらいは母乳が少なくて体重が下がり続け、
その後、少しずつ出るようになり、
生後1週間ほどで、生まれたときの体重に戻るそうです。
(正常だとこんな感じだけど、もっと母乳が出ない人もいそう)
生まれて最初の3日間を、完全母乳にこだわると、
赤ちゃんが低血糖症、脱水を起こし、
それが発達障害の原因になる、とのこと。
(昔は生まれてすぐ乳母の乳をのませることでこれを防いだ、とのこと)
そして、
低体温+低血糖、脱水により、発達障害が増えている、とのこと。
他にもいろいろと根拠が書いてありますが、
詳しく知りたい方は、HPや著書をご覧ください。
http://www.s-kubota.net/main/profile.htm
低体温のことは、正直私は全くわかりません。
が、
赤ちゃんの低血糖の件は、そういうこともあるかもね、と感じました。
それが発達障害の原因かどうかは、わかりませんけど。
低血糖って、本当に体にダメージが大きい。
分子栄養学を学ぶと、そのことがよくわかります。
以前、実体験から、
「完全母乳にこだわりすぎると危ない場合があるよ」
という記事を書きました。
こちら→https://syokutoeiyou.com/ortho/breastfeeding/
「赤ちゃんは弁当と水筒を持って産まれてくる」
と言われることがあります。
科学的根拠があるのかどうかはわかりませんが、
もちろん、これで全く問題がない子もいます。
でも、
現代人、特に若い女性は、生活習慣の乱れから、インスリン抵抗性があり、
高インスリン血症になっている人も多いです。
妊娠糖糖尿病じゃなくても、太ってなくても、痩せていても。
赤ちゃんも生まれながらにして高インスリン状態かもしれません。
そういう場合は、さらに低血糖になりやすくなります。
(妊娠中、太りすぎた私は完全にその状態だったと思う。子供たちごめん)
赤ちゃんが生まれたらすぐにミルクを飲ませろー!
とか思っているわけではありませんが、
「赤ちゃんに問題なければ、3日は母乳があまり出なくても全然大丈夫~」
という考え方は、少し見直しが入っても良いのかな、と感じました。
「問題がない」の範囲が広すぎないかな?と。
あと、母乳は飲ませる努力をしさえすれば出る!
母乳が足りないなんてことはありえない!
という根性論みたいなものも。
一部のおっぱいマッサージで強く言われるヤツです。
(いや私、頑張ったけどあんまり出なかったよ・・・)
貧血だと母乳出ません。
赤ちゃんも貧血になりますし、栄養不足になります。
子どもは低血糖になり、すぐ機嫌がが悪くなり泣き止みません。
短時間しか寝ません。すぐ起きて泣きます。
泣き止まないだけならいいけど、
貧血と低血糖のダメージは長いこと引きずります。
それが、人生を生きにくいものにする可能性もあります。
妊娠出産で、フェリチンは20下がると言われています。
妊娠中に貧血を指摘されていたお母さんは、
子どもを産んだらフェリチンはほぼゼロです。
出産後も、お母さんの鉄欠乏を調べる検診などがあればいいですよね。
そして、もう少し、
女性の貧血に対する意識が高まれば、
もっと女性は生きやすくなるのに・・・と、
貧血が原因で精神不安定、体がいつもつらい女性のクライアントさんに出会うと、
(というか、相談をされる方はほぼみんなそうだけど)
いつも思います。
カンガルーケアと完全母乳育児が発達障害の原因だ、
というつもりは全くありませんが、
なるほどね、とも思った内容もあったので、シェアしました。
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